ここ最近はパチンコ遊戯人口も減り、パチンコホールもどんどん経営が厳しくなっています。
パチンコ台の単価の高騰により、経費も削減出来ない現状で、経費を現状維持しつつ利益を保とうとすると、お客さん1人当たりの回収額を多く取るしか方法はありません。
回収額を多く取ると言うことは、還元率を下げると言うことです。
パチンコ依存症者にとっては、還元率がいくつになろうと感覚がマヒしているので打ち続けてくれますが、趣味程度で遊戯しているお客さんからしてみれば、全然勝てないとなるとパチンコ離れは加速するので、パチンコ人口は減る一方です。
ホール側から見て、お客さん1人当たりの回収額を上げたいけど客離れは避けたいと考えると、打っていて楽しい魅力のある台を提供することをまず考えるのが普通ですよね。
東京ディズニーランドの入場料だって6,400円と決して安くないけど、爆発的に人気がありますよね?その理由は単純に「楽しい」からです。
パチンコだって、楽しいと思えたら多少単価が上がっても(還元率が下がっても)打ちに来てくれます。
しかし、こんなことを言ってはパチンコメーカーから苦情が来るかもしれませんが、ここ最近の台は「面白くない台」ばかりです。
※あくまで個人的意見+一般論です・・・
面白くて魅力のある台を提供できないとなると、出来るだけ勝てると言うイメージを植え付けなければ、お客さんは離れていきます。
最初の500円で2、3回転しか回らなければ、普通の人なら打つ気力が無くなります。
相当経営の厳しかったり、逆に立地・知名度的に回らなくてある程度お客さんを見込めるホールであれば、ヘソを締めて通常時も全然回らないことも有り得ますが、出来るだけ通常時によく回る台が多いホールの方が良店に思えるし、勝てるイメージが付くので客入りは良くなります。
しかし、そうするとホールの利益が少なくなるので、単純に回る台を投入すれば良いという訳ではありませんよね。
そこで登場するのがスルーとアタッカーの削り
パチンコを打つ人の心理として、通常時は出来るだけ少ない投資で大当たりを引きたいと思うので、よく回る回らないにシビアになります。
しかし、大当たりを引くと、これからもっと出玉が得られるという期待感が湧くので出玉に関してルーズになります。
何言っているか分からない方の為に、例えば、ビスティーの看板機種であるエバの最新作「CRヱヴァンゲリヲン9」で考えてみましょう。
エバ9のSTは100回転あるので、1回のSTで上皿が無くなってドル箱から追加補充することってよくありますよね?
例えば、 毎回の当たりで上皿の半分が無くなる台に座った場合、上皿に150玉乗るとして、エバ9の平均連チャン数が約5回なので、1回のループで375玉の出玉が無くなることになります。
4パチで計算すると1500円ものお金が1回のループで無くなるんです。
これって凄くないですか???
ちなみに1日打ち続けると平均6,000円ぐらいになります。
甘デジだと当たり一回の出玉が少ないので気になる人もいますが、当たり一回の出玉が多いMAX台では、ST中に上皿の玉が無くなろうが皆さんそれほど気にせず打っています。
通常時で1500円分のお金を回収するとなると、ボーダーを1回以上増やさなければいけません。1回ぐらいなら別に大したことないと思われるかもしれませんが、平均で1回転以上ずっと回らないので、体感的に全然回らなくなったと感じます。
回らなくなることには敏感になりますが、大当たり中はこれからもっと出玉が得れるという期待感から、多少削りがあっても気にしません。
ホールはその心理を付いているので、通常時は気持ちよく遊戯してもらい、当たったらどさくさに紛れて回収する。
最近の台は電チュー戻しが2個が主流なので、その分、電チューに玉が入りやすくなっているのでストレスが溜まりにくく、玉が減っていることに鈍感になりがちです。
今後、パチンコホールの経営が厳しくなったら、削りと呼ばれる回収方法が今よりもっとあからさまになるでしょう。
その為にも、打ち手としては、出来るだけ削りを減らすために、それぞれの機種に合わせた止め打ち(タイミング打ち)を徹底しなければいけません。
機種にもよりますが、止め打ちを完璧に実施することで、電サポ中に逆に出玉を増やすことも可能です。電サポ中に出玉が増えれば、その分ボーダーも低くなるので、多少回らない台でも「勝てる台」に変身します。