3月上旬に、日本遊技機工業組合(日工組)がパチンコ業界の今後の行方を左右しかねない内規変更を発表しました。
- 大当たり確率の下限が1/320になる
- 初当たりの出玉に最低基準が設けられる
大当たり確率の下限が1/320に
大当たり確率の下限は1/400(厳密には1/399.999・・)でしたが、これが1/320に引き上げられます。
簡単に言うとマックス機が無くなりミドル機が主流になるということですね。
ちなみに、今の様なマックス機(1/400)は、2015年の10月で販売が終了するので、今後発売が噂(ネットレベル)されている牙狼6やルパンの続編は前倒し発売になる可能性が高いです。
ルパンならまだしも、ギャンブル中毒の人たちが好む牙狼が、1/320なんて中途半端なスペックで発売したら絶対人気出ないと思うし・・・
今回の内規変更のメインとなる変更ですね。
初当たりの出玉に最低基準が設けられる
- 最大大当たり出玉(1回)の1/3以上
- 600個以上
具体的に言うと上記の二つをクリアしなければいけません。
例を挙げると、最近流行りの2400玉獲得できる機種(16R×10カウント×賞球15個)であれば、2400玉÷3=700玉
初当たりに700玉以上の出玉を獲得できなければいけません。
ちなみにこの700玉は実質出玉ではありませんよ!(2400玉も実質出玉じゃないですよね)
なので、実質的にこれまであった2R確変が無くなります。
「へー、んじゃー良いことじゃん!!出玉無しループ超ウザかったから嬉しいよ!」
と思ったあなた・・・そうとも限りません。
2R確変が無くなることで、出玉有りの2連チャンをクリアできる可能性は高くなる反面、その分のシワ寄せが他の所にくるので、恐らくこれまであった「継続率80%!!!電サポ当たりの出玉は全て2000玉!!!」みたいな台は作れないでしょう。
(そもそもマックス機が無くなる時点で無理だが・・・)
ちなみに、この内規変更に対応する機種は「獲得出玉期待値が6,400個を超える機種」に限定されるので、いわゆる甘デジやライトミドルスペックには適用されません。
管理人の感想・・・
パチンコやパチスロは(一応)遊戯と位置付けられていますが、実際には紛れも無くギャンブルです。
今回の内規変更で、高継続率(80%以上)と高出玉(2000玉)を両立させることは出来なくなる可能性が非常に高くなります。
初当たりのST突入率を30%いにしたら1/320でも実現可能でしょうが、今回の内規変更の理由が「射幸性の抑制による依存症対策」なので、多分無理でしょう。
今回の内規変更で、確実にギャンブル性は低くなるので、パチスロからパチンコに流れてきた若者のパチンコ離れが加速するので、パチンコ人口の減少は更に加速していくと思われます。
パチンコ人口が減るということは、自ずと一人当たりの回収額が高くなります。(還元率が下がる)
イメージ
これまで
- A君:2万円使って回収ゼロ
- B君:4万円使って回収10万円
- Cさん:1万円使って回収4万円
- Dさん:3万円使って回収1万円
- 私:10万円使って回収ゼロ
平均投資:4万円
平均回収:3万円
還元率:75%
これから
- A君:1万円使って回収5千円
- B君:3万円使って回収1万円
- Cさん:5千円使って回収2万円
- Dさん:1万円使って回収3万円
- 私:4万円使って回収ゼロ
平均投資:1万9千円
平均回収:1万3千円
還元率:68%
こんな感じになるんではないでしょうか。(イメージ・・・)
悪いことばかりでは無い?
ギャンブル性が無くなるということは、その分遊びやすくなりるので、これまで少ないお小遣いでやりくりしてい旦那さんにとっては、今回の内規変更でミドル機が主流になれば、またパチンコを再開するキッカケになるかもしれません。
しかし、そんな人の為に 1パチや5スロがある訳だから、今回の内規変更が「依存症対策」なのであれば、単純に4パチや20スロを無くせば良いことだけの様な気もしますがね・・・
4パチや20スロの廃止はパチンコ業界が許さないでしょうが・・・
パチスロの規制についてチョットだけ
2007年に4号機の廃止、そしていつからかは知りませんが規制が入り、AT機や高純増台が無くなることにより、ジャグラーやハナハナなどのAタイプ機や昔のエバ(RT)、低純増のART機しか作れなくなります。
まー、パチスロの4号機が無くなり5号機が発売された時も、「ギャンブル性が無くなりつまらなくなる」と言われていましたが、実際には瞬発性は確かに4号機に劣りますが、5号機のAT機は爆発力では4号機に近いぐらいのスペックまで実現しているので、パチンコ業界も何か対策を考えているのかもしれませんね。
※パチスロのAT機は無くなります(泣)